政権交代後、景気回復の期待が高まり、さまざまな業界で今後の動向と予測が立てられている。本紙の「経営と暮らしのあらかると」に連載したジュエリープロデューサー増渕邦治氏主催の「2013年の宝飾品を占う」というセミナーに参加してきた。
全体的にアットホームな雰囲気で、参加者は主に宝飾品の販売員や職人に加え、ジュエリーに関心がある一般の人も参加していたようだ。バブル期は3兆円だった市場も、現在は8900億にまで縮小した。今後の宝飾業界について増渕氏は「この業界は世間の景気に2年遅れる。経済情勢が好転したとしても、業界の不況感は2年間続くと肝に銘じて欲しい」と述べていた。
中でも養殖真珠の動向について「養殖真珠は一流ブランドの店頭から姿を消す」と言った言葉には驚いた。そもそも10年ほど前から、養殖真珠は宝石でないと言われ続けていたそうで、これは業界全体の正しい商品知識の啓蒙の動きらしい。一方で宝石の二次市場、つまりリサイクル市場は快調なのだとか。カラーストーンの動向には「ブルー系が来る」と増渕氏。さらに「カルティエあたりで仕掛けてくるのではないか」と明言した。
気になる金の動向については、金の価格はますます上昇すると言及した。ただし、金は世界情勢に大きく左右されるので、投資には不向きだと言う。先のアルジェリアで発生したテロのような世界的な事件が起これば乱高下をするため「金に関しては、マスメディアの情報には踊らされないこと」と参加者に対して注意を促していた。
宝飾品の中でもアンティークになれば、今度は稀少価値というものがつく。価値を決めるのは正しい目を持つ人になる。本質を見極めるためには、多くの本物に触れることが大事だと教えられた。磨けば光る原石集めでさえ、本質を知らなければただの石集めになるように。世の中に溢れかえる「本物に限りなく近い偽物」に対しても、自分の目で正しい判断をしたいものだ。
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