2010年3月23日火曜日

税金は「取られ」ません

先ごろ、日本プロ野球機構(NPB)主催の新人選手研修会が行われた。

12球団の新人選手および新任アンパイアが1日で「ドーピング」「税金」「薬物」「暴力団」「インタビューへの対応」などについて学ぶというもの。

少し詰め込み過ぎの感もあり、もともと座学に慣れ親しんでいなさそうなアスリートの集まりだけに、真剣に聞いている選手もいれば、寝ている選手、隣と筆談する選手もいるなどさまざまだった。 

だが、税金研修の講師を務めた税務職員が、最後に「多くの人に影響を与える皆さんだからこそ、税金を『取られる』という言葉を使わないように気を付けてもらいたいと思います」という話で締めくくると、「そうか、『取られる』わけじゃないんだ」と目からウロコが落ちたように言っている選手を発見。恐らくこの言葉だけでも脳裏に刻まれたのではないだろうか。

2010年3月15日月曜日

〝大物〟ほど確定申告がヒマ

「平成の脱税王」と呼ばれた首相の影響で全国各地の税務署で国民が大暴れ…ということもなく、今年も所得税の確定申告は幕を閉じそうだ。

確定申告期間は、税理士業界の繁忙期。顧客の申告書作成などを一気に片付けるため、スタッフ総出で残業に追われる税理士事務所も多い。

そんな中、てんてこ舞いの同業者を横目に「毎年この時期は暇だな~」という税理士のセンセイもいる。

税理士に税法を説くほどの権威で、税理士を対象としたセミナーや講演の中心的存在ともなると、生徒らが大忙しで集まれない確定申告期間は暇なのだ。

仕事の予定表は、確定申告期間中だけスカスカ。確定申告終了と同時にビッチリだ。確定申告が「暇だ」という税理士がいたら、超大物かその対極かどちらかだ。

2010年3月8日月曜日

駆け込み確定申告

所得税の確定申告の真っ最中だが、この時期、税務署同様に忙しいのが税理士事務所だ。不思議なのが、3月の申告期限ギリギリになると極端に忙しくなる。

所長に話を聞くと「顧客には早く資料をくれるように頼んでいるが、いつもギリギリにならないと送ってこない」と言う。「この時期の職員の残業代はバカにならない」と頭を抱えていた。

一方で、実に効率良く確申期を乗り切っている税理士がいた。顧客が資料を送ってくる時期で報酬を変えているのだ。確申スタート前に申告資料を提出してくれたら通常料金から30%引き、3月に入って提出したら30%増しにした。すると、ちょうど良く仕事が配分された。

結局、この時期の会計事務所の売り上げは変わらない。また、職員の残業も減ったことから、「全体のコストからすると確実にプラス」と一石三鳥だったと語る。