2010年4月26日月曜日

「国税といえば『チェイス』」となるか

NHKで連続ドラマ「チェイス~国税査察官~」が始まった。

久しぶりにスポットライトが当てられた「国税査察官」。
同ドラマの中で「有名になり過ぎていまはマルサと言わない」というせりふがあったが、「マルサ=国税査察官の隠語」という構図が有名になったのは間違いなく昭和62年に公開された映画「マルサの女」の影響だろう。

ところで、本ドラマには「マルサの女」の続編である「マルサの女2」(同63 年公開)で東大卒のキャリア役を演じた益岡徹が、現場一筋の査察官役として登場していたりする。
見た人ならばすぐに気が付くこの演出、恐らく意図的なものだろう。

「国税査察官といえば『マルサの女』」という図式は固いが、今後「いまはマルサと言わないらしい」ということが有名になるかどうかは、ドラマの出来次第だ。

2010年4月19日月曜日

査察ドラマに「痛PC」

当局職員大注目のNHKドラマ「チェイス~国税査察官~」。主人公の査察官・春馬草輔(江口洋介)の部下として、窪田鉄雄(田中圭)という若手が登場する。

この窪田査察官、専門用語が分からないなど少々頼りないが、「ITに強い」のが売り。彼のノートパソコンにご注目。漫画絵の美少女でデコレーションされたオタク仕様だ。

マイカーの表面をアニメやゲームなどのキャラクターで埋め尽くしたオタク仕様車を「痛車(いたしゃ)」と呼ぶが、窪田査察官の場合は「痛PC」なのである。査察の情報が入ったあのパソコンは、恐らく私物ではないだろう。制作チームはリアリティーにこだわったという。

では、査察とは、職場の備品を堂々と痛PC化してもしかられない環境なのだろうか。ちょっとうらやましい。

2010年4月12日月曜日

顧問税理士を使い倒す!?

異業種交流会に参加したとき、ある社長が「うちの顧問税理士は、記帳と年末調整、決算、確定申告以外特別なことはしてくれない」と不満を漏らしていた。

というのも、その席にいた別の社長の「最近顧問になった税理士からの情報で、ビジネス拡大ができた」「キャッシュフロー経営が確立され、資金繰りであたふたしなくなった」という話を聞いたためだ。

顧問税理士を代えてよかったというこの社長の会社、最近はた目で見ても元気になり、かなり経営も順調のよう。不満を漏らしていた社長は「長い付き合いだから、いまさら税理士を代えるキッカケがない」と言う。

つまり、キッカケさえあれば、顧問税理士を代えたいという気持ちがあるようだ。その席にいた別の社長たちも、良き参謀=税理士で、こんなにも会社が変わるのか―と関心ひとしおだった。

2010年4月5日月曜日

専門家委員はかなり薄給?

政府税制調査会の下に設置された専門家委員会。神野直彦関西学院大学教授ほか、10人の専門家が委員を務めている。 

ところで、各専門家に対して専門家委員会の会合1回当たりに支払われる日当は2万円前後。民主党議員からは「あまりに薄給。先生方の処遇についてもっと考えるべき」という声も上がっているという。 

しかし、当の税調は「名誉でかつ重要な会議なので、日当とは関係なく、積極的に参画していただいている」として、現在の日当を維持する考えのよう。

確かに「政府税調の専門家委員を務めた」とあれば経歴に箔(はく)が付く。とはいえ、委員のほとんどは名だたる大学の教授クラス。すでに十分な地位と名誉をお持ちの方だ。金額の問題ではないが、もう少し「感謝」の気持ちをかたちにしてもよいのではないか…。