2009年12月25日金曜日

イータ君と巨人軍夢の共演

2009 年のプロ野球は、読売巨人軍が日本一を達成。銀座の優勝パレードには、原辰徳監督や選手たちをひと目見ようと34 万人ものファンが駆け付けた。

ところで、喜びいっぱいの巨人軍選手らと、国税電子申告・納税システムのマスコットキャラクター「イータ君」が“共演”していたのをご存じだろうか。

パレードが最高潮となるポイントといえば、時計台で有名な和光や三越がある銀座4丁目交差点。パレードカーがそこに差しかかったとき、三越のオーロラビジョンに踊るイータ君が映ったのだ。

最も視聴率が上がったであろう瞬間に偶然e‒Tax のコマーシャルが流れ、イータ君と巨人軍との思わぬ共演が果たされた。当局でもさぞ話題だろうと思いきや、「見ていたけど気付かなかった」「選手しか見ていなかった」「G党じゃないのでそっとしておいて」etc。いまのところ、気付いた人がいなくて残念。

2009年12月21日月曜日

資産家をいじめると国外脱出に

鳩山政権は、マニフェストの大盤振る舞い公約から一変、財政不足から大増税を断行しようとしている。

この影響をもろに受けるのが資産家だ。大増税論が本格化するのは、来年の参議院選挙後の平成23年度税制改正に向けてのとりまとめからだろう。この増税見通しに資産家を多く抱える税理士は、「あまり資産家から取る(税負担)ことを考えていると、税率が低い国に逃げ出してしまう」と指摘する。

実際、顧問先の資産家のなかには、海外に子会社を作り移住している人もいるようだ。前出の税理士は「経済のグローバル化、IT化により、資産家はどこでも仕事ができるようになった。日本に家があっても、毎月海外出張という人もいる。だから、居住地を変えることにあまりこだわっていない。このことを民主党はどう考えているのか」といら立ちを隠せない。

2009年12月14日月曜日

税のプロに街頭インタビュー!?

国税OBの某税理士がある日銀座の目抜き通りを歩いていると、いきなりマイクを向けられたという。

「扶養控除廃止という議論がありますが、これについてどう思いますか?」。NHKの夜9時のニュースの街頭インタビューである。

そこで、マイクに向かって積年の持論を懇々と展開したところ、実際にテレビで使われたのはほんの数秒。しかし、有名番組だけに反響も大きく、放映後すぐにメールや電話が殺到したという。

それにしても、その内容の濃さと知識の深さは「街の声」としては異彩を放っていた。たまたまマイクを向けた相手が税のプロだったとは、インタビュアーもさぞや驚いたことだろう

2009年12月7日月曜日

税調の議論は夢がない!?

文部科学省の税制改正要望のなかに「オリンピックメダリストに対する金品の非課税措置における団体の拡充」がある。

中川正春文部科学副大臣“肝いり”の要望で、第11 回政府税制調査会ではこれについて熱弁。「こういうのは理屈じゃない」と持論を展開し、出席者からは笑いも。

これに対し、税調首脳はあくまで冷静。「億円プレイヤーがメダリストになってもおまけをするのか」と反論した。また、中川副大臣は「寄付税制の拡充」についても熱弁。いくつか否定意見は出たものの、ある税調首脳からは「われわれはなんでも否定する悪い癖が付いて、夢がなくなっている」といった声も聞こえた。

結局、寄付税制の拡充については「今後も議論すべき」ということになった。税調は夢を語る場ではないが、ある税制の財源のために、本当に必要な税制が削られることがあってはならない。

2009年11月24日火曜日

「イータくん」の中は…

毎年11月11~17日は「税を考える週間」。この期間中にはさまざまなイベントが開かれ、e‒Taxのイメージキャラクター「イータくん」の着ぐるみが各種イベントに花を添える。

この着ぐるみに入るのは税務当局の職員。実際入った人に聞くと、非常に暑く、そして周りがまったく見えないという。 

さきごろ行われたプロ野球球団の監督を招いた税務署のイベントでは、イータくんのほかに球団所属のマスコットキャラクターも応援に駆け付けていた。

さすがプロマスコットは芸達者で、見ている人を飽きさせない。イータくんにも盛んに絡んでいた。 だが悲しいかな、イータくんは周りが見えない。絡んでもらってもフリーズしたように動きのないイータくん。「インカムか何かで動きを指示したほうがいいのかな…」と、とある税務職員は呟いていた。

2009年11月16日月曜日

「ドイツうらやましいなァ」

税制改正プロセスの透明化を掲げる民主党。政府税制調査会も報道陣にフルオープン。記者も税調委員と同じ部屋で傍聴することができる。

あるとき、峰崎直樹財務副大臣が、冒頭こんなことを言い出した。「先日、大学の先生であり税理士でもある方から一通のメールをいただきまして」。

峰崎副大臣が紹介したのはドイツで起きている「資産税を復活すべきだ」という運動の話。運動を起こしたのは、復活したら納税する側の富裕層の人々。

「国の財政が大変ないまこそ祖国のために協力する」という意識によるものだという。 

峰崎副大臣、「ドイツという国はうらやましい国だなあ、日本でも同じ運動が起きないかなあ」と思わずホンネを吐露。富裕層の皆さま、増税要望なら猛スピードで通る…かも?

2009年11月9日月曜日

これまでの政府中枢とのパイプが…

政権交代から2カ月、この間、実は多くの新聞記者が一変した政府中枢とのパイプ作りに躍起になっていた。自民党政権のときには、大臣やその周辺議員の秘書とは太いパイプが築かれていたが、民主党政権になりこれが使えなくなった。

さらに、政治家主導の改革のため、官庁サイドから得られる情報が極端に少なくなったのだ。一般紙は、与野党幅広くパイプを持っているためダメージが少ないが、地方紙記者は、これまで地元では、ほとんどが与党自民党だったためかなり大変。

なかでも、今回の総選挙で民主党の新人議員ばかりが当選した地域では、「パイプは作りやすいが、有力情報が取りにくくなった」などの問題も抱える。業界紙も政府中枢とのパイプの面では手を焼いているが、それでも、税制関係については、密室協議が少なくなったのでかなり情報が集めやすくなった感じだ。

2009年11月2日月曜日

税務署長も飛び込み営業!?

税務署長と飛び込み営業。営業というには、ちょっと語弊もあるが、今回は税務署長による“飛び込み営業”の大成功事例を紹介する。

ある税務署長と職員が、管内の団体に就任のあいさつ回りをしていたとき、日本の宇宙開発を担うJAXAの研究施設を見つけたそうだ。その街は「宇宙開発の街」として知られており、「街を代表する施設に、税務署としてあいさつをしないわけにはいかない」と、アポなしであいさつに伺った。署長の人柄もあってか、話は弾みに弾んで「JAXA名誉教授による宇宙教室」の開催がトントン拍子で決定した。

宇宙教室当日は、署長をはじめ、担当の税務職員が慌ただしく動き回っており、教室は大成功のもと終了した。

これだけのイベントが開催できたのも“署長の飛び込み営業”があったからこそである。

2009年10月26日月曜日

早朝ヒアリング

経済産業省がこのほど行った税制改正要望に対するヒアリングは、開始時間が朝早かった。連日朝7時30分~8時で、眠い目をこすりながらのヒアリング。なかには大舟をこいでいる議員もおり、「隣の議員も起こせばいいのに」と途中から余計なことが気になり出した。

その一方で、要望に対して質問すべき質疑応答タイムには、「途中で帰った議員もいるが、いまいる議員の顔を覚えておいてほしい。そしてそれがだれなのか、ほかの人にも伝えてほしい」と〝選挙活動〟を始める議員、説明した業界団体の職員に「われわれ民主党は天下り廃止を訴えている。天下りの方からの説明を受けたくはない」と怒る議員など、朝から臨戦態勢ばっちりな議員も。普通の質問を普通にする議員の数が一番少なかったかもしれない。

2009年10月19日月曜日

コンビニのレアグッズ

財務省庁舎にコンビニエンスストアのam/pm が入っている。ここでは、ほかのコンビニでは買うことのできないレアグッズが売られている。

福沢諭吉がでかでかとプリントされた「お札タオル」、同じく紙幣をかたどった大型の焼菓子「お札サブレ」、さらには1円玉・5円玉など硬貨のデザインそのままの丸い瓦せんべい「造幣せんべい」まである。

「財務省みやげに!」などと書かれた店員お手製のポップに囲まれたその商品たち。入ってすぐのところにあってやたらと目立つこともあり、見学や所用で訪れた一般の人たちはもちろん、職員にも〝ネタみやげ〞として人気だという。おカネ関係に徹したこの商品センスはステキだ。こうした日本円グッズは財務省のほかにも日本銀行や造幣局内の売店などでも入手可。しかし、やはり本物をもらうのが一番うれしい。

2009年10月13日火曜日

日本の建物のなかで一番喫煙できる場所!?

喫煙者は「最近は、たばこの吸える場所が少なくなった」と言う。企業の多くが、オフィスでの喫煙を禁じ、専用ルームを設けている。都心の高層ビルのオフィスだと、喫煙所が外の一部に限定されているケースがほとんどだ。そんな世の中の「禁煙」への流れのなかで、別世界が存在する。

それも、都心のド真んなか。そのひとつが、マスコミが所属する国会記者会館だ。場所は首相官邸前。この国会記者会館、一般紙から地方紙、専門紙などが入っているが、喫煙できる所が多い。各社によって部屋で喫煙NGもあるが、多くがたばこ天国だ。ただ、それを上回るのが国会議事堂。至る所に灰皿が置いてある。つまり喫煙OKというわけだ。よくテレビで見る本会議場前の通路脇にも備えてある。議員の喫煙率も高いためだが、やはり日本たばこ産業(JT)の影響なのか…。