2010年11月29日月曜日

床暖房を隠せ!

空前といわれる規模の住宅ローン減税が行われ、これを機会にと持ち家やマンションを購入する人は少なくない。この際、不動産会社によっては、「床暖房があると言ってはいけない」といった“裏”マニュアルを教えているところもあるという。固定資産税対策のためだ。
地方税の1つである固定資産税は、家を購入した場合、土地と家屋と別の算定方式によって算定されるが、家屋は再建築価格という理論上の建築価格を算出することで決定する。
再建築価格を算出するために役所から固定資産評価員が派遣されてきて、調べなければ分からない内装などのチェックを行う。その際、床暖房があることを伝えると、資産として見なされ税率アップの要素とされてしまうのだ。
これを見越して、不動産業界では「床暖房の有無について聞かれたら“ない”と答えた方がいい」といった話が、口から口に広がっているという。床暖房については図面には表れないため、口で否定すればバレないというわけだ。

2010年11月15日月曜日

増えるイータ君レアグッズ

税を考える週間が11 日からスタートし、全国的に税務署と関係民間団体協力のもと、各種イベントが実施されている。
国税イベントに花を添えるのが、e-Tax のキャラクター・イータ君だ。
カドのなめらかな四角い顔に目立つ蛍光グリーン、丸みを帯びた体つき。最近はイータ君の着ぐるみが登場すると、親子連れが一緒に写真を撮るなど、ゆるキャラとしての活躍ぶりにも注目される。
キャラクターといえばグッズが付きもの。
イータ君も、実はさまざまなグッズ展開をしている。大小ぬいぐるみのほか、うちわ、携帯ストラップ、コースターなどなど。「そんなの売ってるの見たことないよ!」という人もいるかもしれないが、その通り。これらは主に関係民間団体が中心となって製作・配布するもので、非売品のレアグッズだ。

2010年11月8日月曜日

議論のまとめ役も大変

民主党の税制改正PTは、PT役員会からの説明(省庁などからのヒアリング)→議員からの意見・質問→古本伸一郎事務局長による回答という流れで行われる。
議員からは毎回、多数の建設的な意見・質問が飛び出すのだが、言いたいことだけわめき散らす議員が多いのもまた事実。
環境税が議論のテーマなのに「法人税は下げるな」とだけ発言する議員もいれば、名前を名乗らなかった財務省担当者に「君たちは幽霊なのか」と、妙なこだわりを見せる議員などバラエティーに富んでいる。
このような議員は大抵、言いたいことを言い終えると帰ってしまう。古本事務局長の回答も聞かずにだ。
党内にはいまだ「税制論議の場がない」という議員もいるが、自分の意見に対する回答すら聞かずに帰っておいて「議論の場がない」とは、運営サイドはたまったものではない。

2010年11月1日月曜日

『ナサケの女』

 今期の新ドラマとして、テレビ朝日系列で『ナサケの女~国税局査察官~』がスタートした。米倉涼子が東京国税局の査察官として脱税者に立ち向かうというもので、見どころは「毎回のコスプレ」らしい。とりあえず初回の視聴率は17.6%と上々の立ち上がりとなった。さらには、日本テレビ系列でも篠原涼子を主演に据えて会計検査院職員を扱った『黄金の豚―会計検査庁特別調査課―』がスタート。なぜか役所ものドラマが大流行中だ。
 また、双方のセリフやコピーがすごい。『ナサケの女』は「脱税するやつは、日本の道路を歩くな」、『黄金の豚』は「税金を食いものにする悪党どもへ。『カネ返せ』」と権高。不況でたまるうっぷんを、脱税者や不正会計を行う公務員にぶつけ、すっきりとしたい――という世相の表れなのだろうか?